目次
1 20代がよく抱える仕事の悩み
はじめに「20代が仕事で抱える悩み」をみていきましょう。
「こんなことで悩んでいるのは自分だけだろうな…」と思っている方も多いかもしれませんが、「皆悩みは同じ」と思えるはずです。
20代がよく抱える職場の悩みはこれ
会社の将来が心配
定年を60歳と考えると、20代の方は40年近い年月を会社で過ごすことになります。
今までの人生の倍近い期間です。その間、会社は順調に業績を伸ばせるでしょうか?倒産するリスクはないでしょうか?
中小企業勤務であればこの不安はより強くなります。「競合他社が業績を伸ばしている」「ウチの新規事業がうまくいっていないらしい」そんな噂が流れてくると会社の行く末が心配になるものです。
誰だって、転覆する可能性のある船には乗りたくないのです。
仕事がつらい
仕事は楽しいことばかりではありません。特に20代はまだ学ぶことばかりで仕事にも慣れておらず、叱られることも多いでしょう。
自分の成長に直結しているのなら我慢もできますが、明らかに会社側(上司側)に非がある場合や、ストレスで体を壊してしまった、という場合などは別の話です。
仕事は本来つらいものだから仕方がない、というのは間違った考え方です。やりがいを持って、つらいことも乗り越えていけるのが、本来の仕事のあり方です。
上司が苦手
部下思いで気軽に相談できる、仕事もバリバリできる…そんな上司にはなかなか出会えません。
実際は、「なんだかウマが合わないな」「うまく言えないけど苦手」という上司の下で働いている20代がほとんどでしょう。
特に上司が40代、50代と世代が離れるとなかなか話も合わず、お互い相手が何を考えているもわかりません。
この上司とこれからも付き合っていくのか、と考えると、深い溜め息が出てしまうのは当然のことです。
仕事内容と理想にギャップがある
あなたは、入社当時にイメージしていた理想の自分を実現できていますか?
「YES」と答えられる人はほとんどいないのではないでしょうか。現実は「こんなはずじゃなかった」「これは本当の自分とは違う」そんな思いで毎日を過ごしている20代が多いはず。
残業でクタクタになり、仕事もうまくいかずに悶々する毎日…。
「このままでいいんだろうか、これから何十年も同じ仕事を繰り返すのだろうか?」そんな思いが頭をよぎるのも無理はありません。
友達の方が充実してるように見える
久々に会った友達と仕事の話をすると、自分より楽しく仕事をしているように見えませんか?
やりがいを感じている、良い仲間に囲まれている、そして年収も高い…。
同じ20代なのに、うらやましいと思う話ばかりが印象に残ってしまいます。そうなると「今の会社でいいのかな?」という気持ちになってしまいます。
激務で生活リズムが崩壊
毎日2~3時間の残業は当たり前、土日祝日もたびたび出勤…。
そんな毎日でも、気の合う仲間がいて、充実していればそこまで乗り切れるものです。しかし会社に対して不満がたまっていると「冗談じゃない!」という思いが募る一方ですね。
20代の若いうちは体力で乗り切れても、いつまで頑張れるのでしょう?家族ができてからも同じペースで仕事を続けられますか?
先のことを考えると不安になりますね。
2 20代が陥りやすいキャリアプランへの不安
20代の「仕事に対する不安」を紹介しましたが、これらに共通するのは「将来に対する不安」だという点です。
20代で体力もあって長時間労働も平気。人によっては実家暮らしで家賃もかからず、家事も親に甘えられます。
この環境であれば、仕事が多少ハードでも何とかなります。
しかし、いつまでもこの状態が続くわけではありません。体力も下降線をたどり、結婚を経て子供ができれば今の何倍もお金がかかります。
今後体力もなくなる、お金も必要になるという現実の中で、今の仕事を続けてなんとかなるでしょうか。
「5年後、10年後、自分はどうしているだろう。仕事内容や給与はどうなっているだろうか」考えてしまいますね。
人によっては、今の仕事だと結婚相手も見つからないと悩む20代もいるはずです。
繰り返しになりますが20代の悩みは、将来にかんする悩みと言い換えられます。
それは一時的なものではないので、解決されるまで長期間にわたって悩みが続きます。
「転職」の二文字が頭をよぎるのは当たり前のことなのです。
3 仕事に悩む20代…転職の実態は?
「転職しようかな…」と考えても、20代の転職には不安という大きな壁が立ちはだかります。
「20代で転職しても、根気がないと思われるのでは」「経験不足な自分を雇ってくれる会社があるのかな…」
そんな不安があると思いますが、結論として「20代の転職は難しくない」と考えてください。
以前の日本では終身雇用、つまり「定年までひとつの会社で働いて当たり前」という考え方が一般的でした。
しかし最近は転職して自分のキャリアビジョンを実現する時代です。「終身雇用」「年功序列」といった仕組みが崩れ、転職は当たり前になったのです。
特に、20代の転職者に対しては「第二新卒」という言葉も使われるようになり、むしろ積極的に採用する企業も増えてきています。
厚生労働省のデータを見ても、新卒で入社してから3年以内に退職する人は全体の30%を超えています。実に3人に1人が、新卒で就職してから3年以内に会社を辞めているのです。
今は転職が当たり前の時代になったといえるでしょう。
特に20代であれば可能性は無限ですから、恐れずに一歩を踏み出すべきです。
キャリアプラン実現の秘訣!
理想のキャリアプランを描こう
それでは、実際に転職活動をどう進めればいいのかみていきましょう。
まずお伝えしたいことは、転職活動を始める=退職する、ということではないということです。詳しく説明していきます。
転職活動と退職は違う
転職というと、転職サイトや転職エージェントを活用した活動をイメージする方が多いでしょう。
実際、これらのサービスを活用して理想の転職を果たす方は多く、特に20代の若い層から圧倒的な支持を受けるサービスとなっています。
しかし「今すぐ転職したいわけではない」「なんとなく転職したいと考えている」程度の方にとっては、転職エージェントや転職サイトへの登録はなんとなく気が引けますよね。
しかし転職活動をすることと、今の会社を退職することは必ずしもイコールではないのです。転職サイトや転職エージェントを活用すれば、今の仕事を辞めることなく、気軽に転職活動が始められるのです。
転職サイトなら、今の仕事を続けながら気軽にスマホで求人をチェックできます。「これだ!」と思える求人が見つかったら転職を考えてみる、という転職活動も可能です。20代にピッタリの転職活動ですね。
一方で転職エージェントはコンサルタントとやり取りをしますが、その分得られる情報やアドバイスの質は非常に高く、理想の転職先を見つける可能性がグンとアップします。
今の仕事を続けながら、コンサルタントに今後のキャリアプランを相談し、じっくりと転職のイメージを固めていく、という方法もOKです。
転職エージェントを活用するメリットとは?
転職エージェントに登録すると、まずは、求職者の経歴やスキル、希望条件についてヒアリングがあります。
その内容に応じて、専属のコンサルタントが仕事を紹介してくれるのです。
そのなかで、自分にピッタリと思える仕事があれば、応募しましょう。
転職サイトは自分で仕事を探しますが、転職エージェントではコンサルタントが自分の代わりに仕事を探してくれるのです。
紹介された仕事情報を見ながら、エージェントに仕事の状況や今後のキャリアについて相談するのもいいでしょう。
転職のプロからアドバイスをもらえるので、今後のキャリアプランについて見直すきっかけにもなるはずです。
4 すぐにでも転職すべき3つの悩みとは?
転職が当たり前の時代になったとはいえ、ちょっとした理由で転職を重ねてしまうのは問題です。
一方で「今すぐにでも転職すべき」という理由もあるのです。
もし以下に該当するのなら、あなたは転職を考えるべきです。
- 今の会社で働き続けるのは将来が心配
- 先輩の働く姿は自分の理想ではないと感じる
- 仕事に慣れてきたけど、思っていた内容と違う
これらの感情を持ち始めた20代の共通点は、仕事にある程度慣れて余裕ができ、将来の現実的な夢やイメージを持ち始めたという点です。
入社したばかりで、右も左も分からない時期に頭をよぎる「転職したい!」という気持ちは、一時的で短絡的な感情であるケースがほとんどです。
しかし、仕事に慣れて余裕が出てきたタイミングでの「転職したい!」であれば、それは正しい判断に基づいているといえるでしょう。まさに転職活動のチャンスなのです。
自分に当てはまると思った方は、是非とも転職エージェントに登録して、コンサルタントへの相談をおすすめします。
転職エージェントには、20代だけではなく30代40代と、幅広い年齢層が登録しています。多くの転職者から得たデータを元に、的確なアドバイスを受けられるでしょう。
求人情報を見ればおおよその年収はわかりますが、その会社で何年働けば年収がどれだけ上がるのかは、求人情報を見てもわかりません。
しかし、転職エージェントに相談をすればそれがわかるのです。
もちろん、年収だけではありません。詳しい仕事内容や職場環境など、求人情報には書かれてないたくさんの情報を得ることができます。
5 20代で転職するメリットと注意点
今や転職が当たり前になり、20代はもちろん、40代や50代での転職も珍しくない時代です。
では、あえて20代で転職するメリットはどこにあるのでしょうか?注意点もあわせてみていきましょう。
【メリット1】未経験の職種にチャレンジしやすい
これは20代ならではの特権です。30代、40代になると、なかなか未経験の仕事には転職できません。
しかし、20代であれば未経験だとしても将来性や意欲を認められ、企業側も「イチから育てていこう」と考えるものです。
他職種に興味があるのなら、20代のうちに転職活動を始めましょう。
【メリット2】第二新卒枠がある(20代前半)
最近では20代の転職者に対して「第二新卒」としての採用枠を設けている企業が増えました。
第二新卒枠であれば、通常の中途採用に比べて多少有利に選考を受けられます。
また、第二新卒として入社すると研修を受けられるケースが多いようです。
これも20代で転職活動をする大きなメリットです。しかし第二新卒枠は20代前半に限られます。
【注意点1】それなりの知識は求められる
20代の転職希望者にありがちな感覚として「自分は若いから、知識や能力がなくて当然」という考え方です。
これは、選考の段階のみならず入社後も大きなマイナスポイントになる考え方です。20代とはいえ社会人経験はあるわけですし、基本的なマナーや仕事の進め方は理解しているはずです。
企業としてもそれなりの知識や経験はある前提で採用に踏み切っていますので、それに応えられるよう努力は忘れないでください。
【注意点2】職務経歴書、履歴書の書き方に注意しよう
「なぜ転職するのですか?」これは面接で聞かれる鉄板の質問です。求職者が20代であれば、企業側は特に気になるポイントでしょう。
「忍耐力に問題があるのかも」「嫌なことがあったらすぐに退職してしまうかも」そんな風に考えてしまうのは仕方がないのです。
だからこそ履歴書や職務経歴書の「退職理由」や「志望動機」の書き方には注意が必要です。
なぜ、今の職場を辞めたいのか、次はどんな会社で何をしたいのか?ただ流されているのではなく、しっかりした意思を持って転職活動をしていると認めてもらえるようにアピールすることが重要です。
【注意点3】今後の人生をしっかり考えて転職する
退職や転職は決してネガティブなことではありません。しかし、20代という若さにまかせて気分や勢いだけで退職したり、なんとなくで転職先を決めたりしては必ず後悔します。
たとえば、売上ノルマが嫌で営業職を辞めた場合、総務の仕事に応募してもなかなか内定はもらえないでしょう。企業としては経総務経験者から応募があれば、そちらを優先するはずです。
結局、なかなか仕事が見つからず、仕方なしに妥協して営業職に転職し、また同じ思いをする…という悪循環にはまってしまいます。
まずは自分の気持ちを整理して、しっかり自己分析をすること、どんな仕事であれば内定をもらえるのか、シミュレーションを充分にしたうえで、転職活動を始めましょう。
当然、転職エージェントの力を借りるのも賢い選択です。
6 20代で転職したいなら転職エージェントに相談を
ここまで、20代の転職についてみてきました。
転職活動にはしっかりした準備が必要です。
とはいえ「そんなことを言われてもどうしたらいいかわからない…」という方は、やはり転職エージェントに頼ってしまうのがベストです。
履歴書や経歴書の書き方指導、今の自分にあった仕事の紹介、自分が持っている可能性の見極めまで、一人ではなかなかできないことまでサポートしてもらえます。
その上で、自分にピッタリの転職先を見つけてくれるのです。
至れり尽くせりのサービスが、無料で受けられるのですから、活用しない手はありません。
相談の結果、「意外と今の職場も悪くなかったんだ」と気づくかもしれません。その場合は転職をせず、今の会社で頑張ればいいのです。
転職エージェントを活用すれば、自分のいろんな可能性に気づくきっかけがもらえるのです。
自分の将来に少しでも不安があるのなら、気軽に活用してみましょう。