転職に適した時期・年齢は自分次第！転職限界説なんて信じるな！

1  ◯歳転職限界説って本当？年齢の壁をどうやって乗り越える？

世の中には主に35歳、28歳の転職限界説が存在します。
これって本当なのでしょうか？まずは転職限界説の背景を知り、対策を練っていきましょう。

転職限界説の真実

なぜ転職限界説が生まれたのか

転職限界説の根底には、日本独特の「年上を敬う」「年功序列」という考えが見え隠れしています。たとえば、30歳の社員に35歳を過ぎた部下ができた場合、「年功序列」の考え方は完全に破綻してしまいます。転職限界説が生まれた背景には、そういった伝統的なバランスを崩したくないという日本独特の保守的な考え方にも原因がありそうです。

さらに企業側としては、ある程度の年齢に達した社員は将来性に限界があるのに、給与が高いという思いがあるようです。当然「それだったら安く使えて将来性もある若い人材がほしい」と考えますから、転職限界説の定着につながったのでしょう。

転職限界説は今でも存在するの？

そんな転職限界説も、最近ではすっかり影を潜めています。今は欧米式の成果主義が主流になり、「何歳か」ではなく「何ができるか」という考えで人を評価する時代になったのです。

また少子化やIT技術革新によって人材不足が進み、新卒採用だけでは人が確保できなくなっています。そうなると中途採用で人を確保するしかなく、企業としては「◯歳限界説」などと言っている場合ではないのです。
とはいえ企業も、妥協して30〜40代の人材を採用しているわけではありません。豊富な経験と高度な能力があると判断したうえで中堅社員を採用しています。

どうしても年齢が気になるなら…

転職限界説は過去の話なのですが「どうしても自信が持てない、不安が大きい」という方もいるはず。ここでは、そんな転職希望者に向けた転職成功率アップのポイントをお伝えします。

転職の理由を明確に

「なんとなく」の転職は必ず失敗します。地図やコンパスを持たずに登山をするようなものです。自分がどうしたいか、なぜ現職を退職してまで仕事を探さなければいけないかを自分の言葉で理解していないと、転職を繰り返す「負のスパイラル」に陥ってしまうでしょう。
また転職理由は面接で聞かれる定番の質問です。前職の退職理由と応募先への志望動機に一貫したストーリーがあれば入社後のミスマッチも少ないはずです。

自分に何ができるか

自分に何ができて、どのような会社で経験を活かせるか…言い換えれば「市場価値」の把握も重要です。
これを明確にしておけば自分の立ち位置が見え、年齢や時期に影響されない転職ができるはずです。

そこでおすすめしたいのが自分の経験やスキルの棚卸しです。得意な仕事、今までの経験、精通している業界など思いつくままに書き出します。その際、パソコンやスマホではなく大きな紙に書き出してみましょう。
そうすることで自分の能力・経験を俯瞰的に確認できます。思いがけない自分に気付けるかもしれません。

郷に入っては郷に従え

過去の経験が活かせる職場に転職できたとしても、会社が違えば文化やルールが異なります。以前のやり方に固執し、転職先で馴染めず成果も出せない人は意外に多いものです。

こういったタイプは年齢が高いほど増加する傾向があり、企業側も警戒しているポイントです。だからこそ面接では「柔軟に対応できる姿勢」をアピールし、入社後はそれを実践しなければなりません。

過去の実績も大切ですが、まずは気持ちを新たにし、素直な気持ちで転職先のやり方を受け入れてみましょう。もちろん、明らかに改善すべき点があれば周囲に提案してもOKです。それは前向きな姿勢として捉えられるはずです。

2  転職限界説を乗り越える！年代別、転職成功への道

続いては、年代別に転職限界説を打破するポイントや注意点を紹介します。年齢に足を引っ張られず、自分自身の魅力をしっかりアピールできるようになりましょう。

20代の転職成功への道

20代前半なら

アピールポイント

社会人歴も浅く、スキルも十分とはいえない20代前半ですが、企業はある点に期待しています。それはポテンシャル（可能性・将来性）です。
まだ社会に染まっていないこの年代は、転職をしても新しい環境に馴染みやすく、柔軟に偏見を持たず物事と向き合えます。
さらに、上司の指導や会社の方針などを素直に受け止めるられる点も強力な武器になるでしょう。

まだ実績が足りない時期だからこそ、これらを元気にアピールしたいものです。

注意点

面接など転職活動の場では、退職理由は職場や上司に原因があった、自分は悪くないという姿勢は絶対にNGです。
どのような退職理由であっても「自分にもできることがあったはずです」という謙虚な気持ちを伝えましょう。そのうえで「次に活かします！」とアピールすれば採用担当者の心も動くはずです。

20代後半なら

アピールポイント

この年代は、先輩もいれば後輩もいる中堅社員として期待されるものです。特に大手企業では、将来の管理職候補として20代後半を採用し、数年かけて育てる文化があるので人気の年齢層です。

そのため、売上などの成績だけをアピールするのではなく、組織へ好影響を与えた成果や経験が大きなプラスポイントになります。営業成績などでアピールできる面がなかったとしても、自分の働きかけで周囲の雰囲気やパフォーマンス改善に貢献できたのなら、それは素晴らしい成功体験です。

注意点

20代後半は様々な実績を出し始める年代ですが、その実績をうまく表現できないという側面も抱えています。
たとえば「私の力によりチームが一丸となり目標達成できました」とだけ伝えてしまうパターンです。これでは「どの能力がどのように作用し、どの程度結果に影響したのか」がわかりません。

「私がチームの方針を提案し、週ごとにミーティングで互いの情報を出し合い営業活動に活かしました」「その結果、大手企業の受注ができ売上目標150%を達成をし、チームが半期MVPに選ばれました」と伝えれば、具体性が増し自身の強みがしっかり伝わります。
実績は可能な限り数字を用い、根拠の説明は5W1H（いつ、どこで、誰が、何を、どうして、どのように）を踏まえ、わかりやすい内容を目指しましょう。

30代の転職成功への道

30代前半~半ばなら

アピールポイント

企業が30代前半に期待するのは即戦力であること、そしてリーダーシップです。
即戦力については、より深い専門性やスキルを求められ、教育をせずとも現場での活躍を期待されるということです。
自分の仕事を振り返り、実績を整理して転職活動に挑みましょう。さらに、ほかの候補者とは異なるオリジナリティや自分独自の成果もアピールしたいものです。

一方でリーダーシップとは、自分の成績だけを追うのではなく、周囲のスタッフをうまく巻き込み、結果を「出させる」能力です。たとえ管理職経験がなくても、チームを牽引した実績などがあればどんどんアピールしましょう。

注意点

リーダーシップをアピールする際、役職経験を書くだけでは相手に伝わりません。ただ単に数値を管理している肩書だけの役職者では意味がないからです。
問題はリーダーシップの内容です。どのようにメンバーに接し、何をどのように伝え、目標達成に努めたか、その方法が重視されます。

30代半ば~30代後半なら

アピールポイント

この年代は人生経験の豊富さからマネジメント力を求められるでしょう。役職者としての経験があればその点にフォーカスしたアピールが効果的です。
マネジメント力といっても役職経験が必須ではありません。たとえば、経営視点をしっかり持ち、会社の目標達成のために考え、アクションを起こした経験も高評価につながります。

ほかにもプロジェクトリーダーをまかされたり、チームパフォーマンスを上げるためにメンバーの能力を伸ばした経験も評価されるはずです。今までの仕事をおさらいし、経験の棚卸しをすればアピールポイントが見つかるでしょう。

注意点

30代後半で内定がもらえない人に共通するのが、社会人歴の長さから過去の経験・やり方に固執しているという点です。経験が足かせになり、新しい環境で違いを受け入れる謙虚な姿勢を忘れてしまうのです。

過去の実績をアピールしつつも、素直に学ぶ心構えを持ち続けましょう。表面的な姿勢は必ず態度にも現れますので、20代の気持ちを思い出し「初心に返って学び直そう！」という気持ちに切り替えましょう。

40代の転職成功への道

40代は、ハイクラス人材のケースと、経験・実績にあまり自信がないケースの2パターンで解説します。

ハイクラスのケース

社会人としての人生が後半に入った40代。実務経験や実績が問われることは当然ですが、幅広いマネジメント能力も求められるケースが多いです。
具体的にいうと、ひとつのチームではなく部門を取りまとめる、事業を加速させる手腕が期待されます。
職種ごとのスキルに関しても、自分一人のものにせず、周囲に教え、横展開する力が必要です。ほかにもコネクションや業界内のつながりも有効な武器となるので、転職を決意する前に人脈を強固にしておくべきでしょう。

経験・実績に自信がない場合

正規雇用の転職成功にこだわるなら、ミドル層をターゲットにした求人を中心に応募しましょう。ベテランが欲しい中小企業、社員の年齢層が高い企業などが見つかれば、内定の可能性を高められるでしょう。
ポイントとしては「自分の希望を叶える求人ではなく、自分を求めている企業に照準を合わせて転職活動に臨む」ことです。

妥協が必要というわけでなく、歩み寄りの気持ちが重要になるのです。

注意点

40代以降は、新しい技術や知識習得に意欲的ではない点が弱点です。たとえばメール文化に慣れすぎて、スピード感が求められる「チャット」についていけず、しかも「頑張って慣れ親しもう」という気持ちになれないケースです。
新しく導入される技術や環境を柔軟に受け入れる柔軟性、トレンドをキャッチアップする感性、アンテナ感度の高さが求められます。

また40代ともなると「自分が年上」という気持ちが先に立ってしまいがちです。たとえ若年者からの言葉であっても相手を下に見ず、謙虚な気持ちで受け入れましょう。

3  年齢、時期は関係ない！あなたを必要としている会社は必ずある！

ここまでお伝えした通り、自分の強みをしっかりアピールし、新しい環境に対応できる柔軟さがあれば、年齢や時期はそれほど足かせにはなりません。
それでも不安がある方に、背中を押す心強い情報を紹介します。

求職者1人あたりに対する有効求人数は高い傾向

国が発表するデータからも、転職は決して難しい話ではないことがわかります。
厚生労働省によると、有効求人倍率は1.62倍であり、引き続き高水準をマークし続けています。もともとの人手不足に加え、2020年のオリンピックへの需要増加も追い打ちとなってどの企業も採用難の状態なのです。

人手不足によって倒産してしまうケースも多く、企業にとって人材の確保は生きるか死ぬかを分けるほど重要なポイントなのです。
2020年以降の景気は誰にもわかりませんから、転職をするならば転職ニーズの高い今の時期がチャンスです。これはどの年代にも言えることです。

失敗しない会社選びのポイント

一大イベントである転職。だれもが安心して働き続けられる会社を希望しているはずですが…現実は「入社前の話と違う！」「前の会社のほうが良かった…」とぼやいている人が多いものです。
そうならないために会社選びのポイントを以下に紹介します。必ずチェックしましょう。

企業のカルチャーを見極めよう

転職するときは、どうしても条件面や仕事内容に目が向きがちです。しかし、企業のカルチャーが自分と合うかどうかも忘れてはなりません。ここでミスマッチを起こすと、入社できたとしても違和感がジワジワと高まってストレスがたまり、いつか爆発してしまうものです。
だからこそ、企業側もこれを強く意識して選考を行なっています。いくら能力があっても「この人はウチのカルチャーに合わないな」と判断されるとそこでアウトです。ただし、これはお互いの幸せのためともいえます。
企業のカルチャーは、採用サイトの先輩社員のインタビューや口コミサイト等の投稿である程度は把握できます。ただし、一つの情報を鵜呑みにしないことも重要です。

社員の平均年齢を確認しよう

たとえば平均年齢が25歳の会社があるとしましょう。20代の新入社員であれば問題なく馴染めますが、30代後半、40代ともなるとジェネレーションギャップを強く感じるはずです。それによって業務に支障をきたすことさえあります。
もちろん「自分から周囲になじむ努力をする」気持ちが必要ですが、ある程度は同世代が活躍している会社の方が働きやすいことは間違いないでしょう。

転職は「内定をもらうこと」が目的ではありません。入社後にやりがいをもって、長く働くことが目的です。そのためにも平均年齢の把握はひとつのポイントになるでしょう。

自分の経験を活かせるか確認しよう

同じ職種であっても、企業によって業務内容やミッションは異なります。営業職を例に挙げると、クライアントのニーズをヒアリングして問題解決に導く仕事もあれば、新規の受注活動のみに専念する仕事もあります。
応募先の求人内容をしっかり読み、自分のどの経験やスキルが活かせるかを確認しておきましょう。
面接でも自信を持ってアピールしやすくなるはずです。

会社の福利厚生や制度を確認しよう

長く働くのであれば福利厚生や待遇も重要なポイントです。特に女性の場合は産休・育休取得率や復帰率、その後の時短勤務や在宅勤務への融通がきくか、という点を確認したいところです。
まずは採用ページなどで確認し、不明点があれば面接で質問しましょう。その際は面接担当者に悪いイメージを与えないよう、言葉をしっかり選び、誠実な態度を心がけましょう。

4  あなたに合った会社と出会うなら転職エージェント活用がおすすめ

ここまで、年代別の転職成功ポイントをお伝えしてきました。

しかし転職活動を始めようとしても「具体的に何から始めて良いのかわからない」「自分に合った会社を見極めるのは大変」と不安が消えない方もいるでしょう。
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さらに自分では伝えられなかったあなたの魅力を採用担当者に伝えてくれるため、転職成功の可能性を飛躍的に高めてくれます。

年齢や転職時期がネックで転職に踏み出せないなら絶対に活用すべきです。

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